「真犯人フラグ」新日曜ドラマ
2021年10月10日スタート 毎週日曜夜22:30~ 日本テレビ系
西島秀俊さんが日テレ系のドラマで初主演をつとめます。
今回のドラマは、企画・原案が秋元康さん。
「あなたの番です」と同じく考察ミステリードラマとなっています。
そんな第2のあな番と言われる「真犯人フラグ」のドラマですが、2014年に公開されているアメリカ映画「ゴーンガール」のパクリでは?との声があがっています。
本当にそうなのか、この記事では「ゴーンガール」の映画をと比較して似てるポイントを見ていきたいと思います。
映画「ゴーンガール」あらすじについて
まずはこちら「ゴーンガール」の映画予告編動画を見てみました。
※引用元:シネマトゥデイ公式Youtubeチャンネル
こちらがゴーンガールの予告編の動画となります。
この映画はミステリー系で謎解きサスペンスの内容で映画は進行するのですが、最後にどんでん返しがあることから公開当時はかなり話題となっていました。
映画「ゴーンガール」の原作は2012年に発表されたギリアン・フリンによる同名の小説で、映画ではギリアン・フリンは脚本も担当しています。
「ゴーンガール」の監督はデヴィット・フィンチャーさんで、ブラットピット主演の「セブン」を担当していた監督と言えば思い出す人もいるでしょう。
セブン
映画芸術の全てを堪能できる超傑作サイコスリラー。
ストーリーの肝となるのはキリスト教の7つの大罪になぞらえて起こる猟奇殺人事件。その犯人を追い詰めていくのが、血気盛んな新人刑事のブラッドピットと退職を目の前に控えたベテラン刑事のモーガンフリーマンという絶妙なコンビです。 pic.twitter.com/5NdNvVIgme— ムービーメン (@Stan_n_movie) September 18, 2018
セブンもミステリー・謎解きサスペンス系の映画で最後には驚きの展開が待っていたということで、デヴィット・フィンチャー監督はこのような映画を作らせれば右に出る者はいない!とも言えます。
そして「ゴーンガール」の映画に主演で出演している、ベン・アフレックは映画「アルマゲドン」にブルース・ウィリスと対立するA・J・フロスト役で出演したことでも知られています。
映画「ゴーンガール」あらすじについて
『ゴーンガール』
★★★★☆ NEX
突然妻エイミーが失踪し、訳がわからないまま証拠から夫が殺人犯として容疑者にされる映画。
エイミー頭良すぎる。完全犯罪。 pic.twitter.com/hmwfjJrsyl— 映画紹介あか (@moviestar_221b) September 17, 2021
結婚5周年の記念日。誰もがうらやむような幸せな結婚生活をおくっていたニックとエイミーの夫婦の日常が破綻する。
エイミーが突然姿を消したのだ。部屋は荒らされ、キッチンに残されたエイミーの大量の血痕から警察は他殺と失踪の両方の可能性を探る。
憔悴した表情で行方のわからなくなった妻を心配する夫ニック、だが彼にも捜査の手が及び窮地に立たされる。
妻エイミーに何が起きたのか――。
ストーリーは、結婚5周年という節目の日に妻のエイミーが突然失踪してしまいます。
警察は失踪事件として捜査を開始しますが、その後、夫であるニックにも疑いの目が向けられていってしまいます。
妻のエイミーの身に一体何が起こったのか、その謎解きと夫であるニックがいわれのない罪で追い込まれていく、、という内容で、ラストには衝撃の展開が待っているのがこの映画の最大の見どころになっています。
こうやって見ていくと、序盤のストーリー展開がまさしく「真犯人フラグ」と似たようなストーリー展開になっているのではないかな?と思えます。
映画「ゴーンガール」原作について
映画「ゴーンガール」の原作が、2012年に発表されたギリアン・フリンによる同名の小説で、映画ではギリアン・フリンは脚本も担当していることは先程お伝えしましたが、この小説実は、「スコット・ピーターソン事件」という実話を元に制作されています。
スコット・ピーターソン事件ですが、スコット・ピーターソンの妻であるレイシーは、クリスマス・イブに突然失踪してしまいます。
失踪したレイシーは当時身ごもっていたことから、大体的に刑事捜査が行われました。
妊娠中の妻が失踪してしまったにも関わらず妙に冷静な夫スコットに対して警察は疑いの目を向けます。
その後、スコットの不倫の事実が発覚してしまい、レイシーの両親や世間のスコットに対する視線はますます厳しくなってしまいました。
そして失踪からおおよそ4ヵ月経ったある日、レイシーとお腹の胎児は無惨にも変わり果てた姿で発見されます。
結果としてFBIと警察は、確固たる証拠が無かったにも関わらずスコットピーターソンを逮捕してしまいます。
裁判の結果スコットは、妻レイシーとお腹の子供を殺害した罪で死刑判決を受けてしまいました。
状況的に不審な点が多くあったスコットピーターソンですが、事件から15年以上経った今でも無罪を主張。
映画では、失踪したレイシーが生きている点や子供を妊娠していない点など、異なるポイントはいくつかあります。
重要なのはこの事件の真相は明るみになっていない、という事ではないでしょうか。
真犯人フラグとゴーンガールの似てるポイントについて
ここからは、ドラマ「真犯人フラグ」と米映画「ゴーンガール」の似てるポイントを比較しながら、似てるポイントとしてはどのような点があるのか?見ていきます。
①妻が失踪する
1つ目は「愛する妻が失踪する」という点です。
「妻」という共通点がある他に、両作品においては妻が世間的にとても評判の良い人物であるという点が似てるポイントだと考えてみました。
・真犯人フラグの場合
凌介の妻である真帆は、スーパーのレジ打ちのパートをして家計を支えるしっかり者と言われている。
いつも明るく家族の中では太陽のような存在であり、気さくで社交性があって近所でも評判の好人物。
・ゴーンガールの場合
ニックの妻であるエイミーは幼少期から父親の書いた児童文学シリーズのモデルとして地元では好人物の有名人。
裕福な家庭に育ち高学歴、現在はライターとして活躍している。
両作品とも、非の打ちどころがない「最高の妻」として共通点があります。
異なるポイントとしては、ゴーンガールのエイミーの場合は子供がおらず一人で失踪してしまうのに対し、真犯人フラグの真帆は子供がおり、一緒に失踪してしまうという点です。
子供共々失踪してしまうという点においては、真犯人フラグのほうが実話である「スコット・ピーターソン事件」に近い物を感じられます。
「真犯人フラグ」は、真帆と子供たちが失踪後、どのようなストーリー展開が待っているのか、「ゴーンガール」と同じような展開になるのか、それとも全く異なる展開になるのか、非常に楽しみです。
②夫に殺害の疑いがかけられる
2つ目は「夫に殺害の疑いがかけられる」という点です。
・真犯人フラグの場合
ある日、忽然と消えた妻と子供たち。
必死で行方を捜しますが、手がかりすら見つかりません。
そして集まった同情は、一夜にして方向転換されてしまいます。
『あの旦那が殺したんじゃないの?』
世間から疑惑の目を向けられ、追い詰められていく主人公。
・引用元:日テレ公式サイト
・ゴーンガールの場合
失踪した妻エイミーは地元でも有名人、また彼女の両親も著名人だったため、失踪後すぐにメディアに報じられる。
そんな中で、妻が失踪したのにも関わらず不審な態度を取っていたニックに対し、メディアや警察は疑いの目を持ち始める。
両作品とも、メディアや世間から犯人として疑いの目をかけられてしまうという点において共通点と言えるでしょう。
ただ1つ大きな違いとして、夫の人物像が挙げられるのではないでしょうか?
ゴーンガールの夫ニックは、必死に妻のことを探しているのかと思いきや、段取りが悪かったり会見でしどろもどろになったりと「ダメ男」な一面が見られます。
真犯人フラグの夫である凌介は、真面目でおっとり、かなりのお人好し、愛する家族のためにマイホーム購入など、ニックとは違い良い夫の一面を持っています。
真犯人フラグの凌介はどのような形で疑いをかけられてしまうのか、その辺りの流れを注目して見ていく事で、もしかするとストーリーの展開が読めるかもしれませんね。
③謎解きサスペンスと共に人間模様や社会体制が描かれている
3つ目は「謎解きサスペンスと人間模様や社会体制」が描かれるという点です。
どちらの作品ともミステリー・サスペンス系のジャンルとして謎解きが大きな軸として描かれています。
・真犯人フラグの場合
明確な根拠がなくても、それぞれの憶測や条件一致で「犯人捜し」が展開される一億総推理作家時代。
妻と子供たちの失踪による謎解きサスペンス以外にも、メディアの報道の在り方など、SNSが発達したことによる恐怖や問題点にも着目される。
・ゴーンガールの場合
監督のデヴィット・フィンチャーならではの手法でサスペンス以上に人間模様や社会体制も色濃く描かれている作品。
夫婦の問題やメディアや警察の問題、人間が持つ本性を細かく表現されています。
両作品が公開される時代背景は少々異なるため、メディアの報じ方や一個人による考察や主張の仕方などには違いはありますが、時代背景が違えど、ある一つの事件に関わる全ての人に物語があります。
それぞれの人による主義主張が及ぼす影響が如実に描かれるのではないかと考察してみました。
また「真犯人フラグ」の場合30名以上のキャストが居ることから、複雑な人間関係が描かれることが予想されます。
このあたりは、秋元康さん、あな番のスタッフさん達による予想もつかない(伏線回収が出来るかどうかは別として)展開が待っているかと思います。
今回は「真犯人フラグはゴーンガールに似たドラマ?原作あらすじと比較して考察」と題して、ゴーンガールのパクリなのか、両作品の似てるポイントを元に考察してみました。
真犯人フラグのドラマが、本当にゴーンガールのパクリかどうかの真相は秋元康さんから直接伺った訳ではもちろんないので真相は分かりませんが、こうやって改めて見ていくと、あらすじやストーリー展開が非常に似ています。
秋元康さんは、前回の「あなたの番です」のドラマを作るキッカケについて「日本のドラマも海外ドラマのような長編(あな番は2クールのドラマ)ストーリーがあってもいいと思う。」と言っていたので、「真犯人フラグ」でも海外の映画やドラマを参考にされているのかもしれません。
ただ個人的には、あな番の時のような「ガッカリなラスト」にだけは今度こそはなってほしくないなあ、、、と願うばかりです。