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【鎌倉殿の13人】トキューサ(時房)のサッカーは史実通り?吾妻鏡も調べてみた

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トキューサは、鎌倉殿の13人で、主人公・北条義時(小栗旬さん)の異母弟として登場しています。

正式名は「北条時房(ほうじょうときふさ)」で、瀬戸康史さんが演じています。

トキューサは「鎌倉殿」で蹴鞠(けまり)が上達して、まるでサッカー選手のようですが、史実でもその通りなのでしょうか?

今回はトキューサのサッカーレベル並みの蹴鞠についてお届けします。

 

 

【鎌倉殿の13人】トキューサ(時房)の蹴鞠は史実通り?

大河ドラマで北条時房ことトキューサは、得意の蹴鞠を活かして北条政子の付き添いとして、京にお伺いをたてに行く場面がありました。

政子(小池栄子さん)と京へ行ったのは、源実朝(柿澤勇人さん)が、周囲がいさめるのも聞かずに、後継者を京から迎える準備を進めようとしたから。

折しも、2代目鎌倉殿・頼家の息子であり、出家して京都に修行に出ていた公暁(寛一郎さん)が、鎌倉に戻ってきたところ。

公暁は「立派な鎌倉殿になります」と挨拶をしたこともあり、この後の処遇に手をこまねいていました。

そんな時、京から送られた源仲章(生田斗真さん)の仲立ちにより、後鳥羽上皇(尾上松也さん)から「親王の1人を遣わしてもよい」という返答が。

政子はこの話を急いで正式に進めるため、健保6年(1218年)に上洛。

実朝の名代として上洛する際、トキューサも付いていきます。

京都では政子が上皇の乳母・藤原兼子(シルビア・グラブさん)と対等に渡り合うことに。

一方m政子に付き添う時房が「鎌倉一の蹴鞠の名手」だと慈円に聞かされた後鳥羽上皇は、まるでお忍びのような状態でトキューサに接近しようとします。

付添の時房が、慈円(山寺宏一さん)らの企みにより転がってきた鞠を拾います。

その鞠を拾ったトキューサに、地味な狩衣の公家さんが「蹴って欲しい」と声をかけます。

時房は蹴り返し、そうこうするうち、いつのまにか上皇と蹴鞠の華麗な勝負合戦となります。

トキューサは、地味な相手の公家さんに向かって「スゲーじゃん!」という気持ちで肩パンして褒めるのですが、そこへ慈円が現れ一言。

「上皇様にあらせられまするぞ!」

時房は腰を抜かさんばかりに、狩衣の上皇に土下座をして謝罪するのです。

上皇はトキューサの見事なその技術と人柄を気に入り、親王の養子縁組の話を進めるよう、慈円に命じる、という場面でした。

華麗な蹴鞠(けまり/しゅうきく)合戦が、実朝の願いの実現に一役買ったという訳です。

北条時房の蹴鞠について史実通りなのか調査してみました。

容姿に優れた人物であり、所作もよく、源頼家、源実朝の和歌、蹴鞠の相手をつとめた。また後鳥羽上皇の前でも蹴鞠を披露し、それを上皇より気に入られて出仕するよう命じられ、京都で活動していたことがある。

この京都での活動、経験は、後に時房が六波羅探題として手腕を発揮する際に生かされた。

引用元:Wikipedia

 

このエピソードは鎌倉時代に描かれた「吾妻鏡」をもとに、現在の歴史研究者の方々がこれまでの研究を重ねた結果明らかになったものです。

 

 

トキューサ(時房)の蹴鞠は頼家のお陰?

後鳥羽上皇は時房をかなり気に入って「トキューサ」呼ばわりして上機嫌。

ほぼ即決と言っても良いほど親王を鎌倉に養子に出すミラクルな展開でした。

蹴鞠を通して爆速で意気投合!という、漫画のような展開でした。

でもよく考えると、トキューサのこの手柄は、頼家(金子大地さん)が鎌倉殿だった時代に、いくら周りからバカにされようが蹴鞠の練習に日々一生懸命打ち込んだ成果でしょう。

蹴鞠に励んだ頼家公のお気持ちが、時を経てトキューサが実らしてくれた。

後鳥羽上皇とトキューサのシーンは頼家が繋いでくれたとも言えます。

蹴鞠の練習をさせまくった頼家が報われたとも言えるでしょう。

 

 

終わりに

今回は「【鎌倉殿の13人】トキューサ(時房)のサッカーは史実通り?」と題して、お伝えしました。

北条時房は史実では、この後泰時と共に六波羅探題に連署するほど、蹴鞠だけでなく、実務の実力の持ち主として史料がのこっているのだとか。

もし後鳥羽上皇が承久の編も起きず、隠岐に流されることなく、そのまま宮中にいらしたら「京都×鎌倉 大蹴鞠カップ」とも言うべき、当時としては盛大な蹴鞠大会が行われていたのかもしれません。

京都と鎌倉同士で異なる文化がさらに花開いたのではないでしょうか。

時政パパたちと餅をこねていた時は、不器用な人物としてちょっと笑いを誘うこともありましたが、最終回までトキューサがどう描かれるのかも楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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