NHK朝ドラ「ブギウギ」では、少女時代の鈴子が梅丸少女歌劇団(USK)に入所して、同期の2人と共に舞台デビュー目指して、稽古に励む様子が描かれてます。
楽しくとも、厳しい練習と稽古の毎日の中、絆が深まりそうなんですよね。
そんな鈴子と同期の2人のモデルとなった人物は実在するのでしょうか?
今回は、後の桜庭和希と白川リリーの2人のモデルについて、調査してみました。
桜庭辰美【桜庭和希】の実在モデルは誰?USK梅丸少女歌劇団の男役?
まずはドラマ「ブギウギ」のストーリーを見ていきます。
後のトップスター「福来スズ子」として活躍する、大阪の銭湯を営む両親の娘として生まれたのは、花田鈴子(澤井梨丘さん)。
歌と踊りが大好きな鈴子は、小学校6年生時に卒業後の進路を決めないといけません。
実家のお風呂屋さんの仕事に就くと決めていたのですが、父梅吉にすすめられ、梅丸少女歌劇団(USK)に入団することになります。
歌手に向けての一歩を踏み出した鈴子に、舞台デビューに向けて、厳しい稽古が待っていました。
連日の梅丸少女歌劇団(USK)の厳しい稽古についていけず、結局は鈴子を入れて3人の少女が残ります。
そのうちの一人が、桜庭辰美(のちの桜庭和希)です。
#朝ドラ #ブギウギ #第6話
さっさと先に帰ってしまう桜庭辰美でした。
明日の第7話もよろしくお願いします☺️ pic.twitter.com/wDZtEtbzyd— 木村湖音 (@kotokimuraMMS) October 8, 2023
鈴子とUSK同期入団の男役。仲良し同期3人組の一人。
不器用だが頑張り屋で、真面目な性格。
貧しい家庭で、家業を手伝いながら練習をしている。
ポジションが同じ後輩の秋山に実力で抜かれ悩みを抱えている。
桜庭は当初、お昼ご飯も同期のみんなから離れて、一人干し芋(ふかし芋)を食べ、その日のカリキュラムが終わればすぐに帰ってしまっていました。
後に仲良くなるのですが、少女時代はタイプの違う、リリー白川と桜庭辰美(桜庭和希)はしばしば対立して、間に入っている鈴子が苦労することも。
しかし鈴子が病気になったことがきかっけで、3人のきずなが深まり、仲良くなります。
鈴子(澤井梨丘)は百日咳にかかってしまう。
3ヶ月後の梅丸少女歌劇団(USK)の単独公演の出演は無理そう。
鈴子は高熱でうなされ、ツヤ(水川あさみ)と梅吉(柳葉敏郎)は、鈴子が死んでしまうのではないかと心配する。
一方、白川と桜庭は、鈴子がいなくなったことで同期の大切さに気が付き始めていた。
引用元:https://tv.yahoo.co.jp/program/118027196
鈴子の同期・桜庭辰美【桜庭和希】のモデルは誰?
桜庭辰美は「桜庭和希」という芸名でデビューして男役として活躍します。
「ブギウギ」には実在するモデルさんが多数登場しますが、「桜庭和希」は実在する歌劇団の女優さんなのでしょうか?
ここからは桜庭さんについて、再度ブギウギのストーリーを見ていきます。
- 花田鈴子の同期
- 1933年(昭和8年)ころ、男役として劇団の中心として活躍
- 1933年(昭和8年)ころ、花咲歌劇団から移籍してきた秋山美月が男役で人気となり気をもんでいる
当ブログでは、第2週より本格的に登場している、橘アオイ(翼和希さん)のモデルでは?と予想している、柏ハルエ(柏晴江)さんを、こちらでもモデルとして登場させてる、と予想しました。
柏ハルエは、松竹楽劇部で活躍していた男役トップです。
桜庭辰美はUSKで活躍しているものの、トップにはなっていないので、その点が違います。
そしてある条件が、橘アオイとは合わないので、橘アオイのモデルが柏ハルエが確実だといえず、桜庭辰美の可能性もあるかもしれません。
橘アオイは、この後USKで起きる団員たちによる、会社への抗議・ストライキ運動をきっかけに、退団することになります。
この出来事は史実でも起きた「桃色争議」という出来事です。
しかし、「桃色争議」の後も松竹楽劇部を辞めないで、その後、その時に辞めたトップスターの飛鳥明子にかわって、人気となったのが柏ハルエさんです。
なので「ブギウギ」の中では「桃色争議」で橘アオイ、大和礼子が退団した後にも歌劇団で活躍していたので、柏ハルエさんの可能性もありえます。
その後、松竹楽劇部は名前を大阪松竹少女歌劇団(OSSK)に変えた後、男役の秋月恵美子さんと女役の芦原千津子さんのトップコンビが人気となります。
ドラマでは桜庭辰美が、秋山美月が男役で人気となり、気をもむことがわかっています。
秋山美月のモデルは秋月恵美子さんだと思われるので、橘アオイも当時、男役トップだったのにもかかわらず秋月恵美子さんが男役で人気となったことに複雑な気持ちだったかもしれません。
そうなると、柏ハルエさんがモデルの可能性もあるかもしれません。
色々と調査してみましたが、当時の松竹楽劇部で活躍していた、桜庭辰美【桜庭和希】に合致する条件の女優さんが今のところ見当りませんでした。
ただ、ドラマは第2週目の放送がスタートしてる時点なので、今後展開するストーリーによって、モデルの女優さんが見つかるかもしれません。
今のところ、現状はオリジナルキャラクターの可能性が高いと推測します。
もし桜庭さんについて、実在のモデルが判明すれば、随時情報を更新していきます!
白川幸子【リリー白川】の実在モデルは誰?アーサー美鈴と芦原千津子で娘役トップ?
続いて、もう一人の同期となる白川(のちのリリー白川)の実在モデルは存在していたのか調査しました。
現時点では、この人!と確定できる女優さんがいませんでした。
ですが当時、松竹楽劇部に笠置シヅ子さんと同時期に活躍していた団員さんたちから、次の2人を合わせたキャラクターがリリー白川なのではないかな?と考えてみました。
- アーサー美鈴さん(笠置シヅ子さんと歌劇団の同期の男役)
- 芦原千津子さん(歌劇団の娘役トップ)
リリー白川のモデルがどうして上記の2人なのか?
以降で詳しくご紹介していきます。
①アーサー美鈴さんだとした理由
アーサー美鈴(美鈴あさ子さん)さんは、松竹楽劇部に入団した、笠置シヅ子さんの同期です。
「ブギウギ」では、鈴子や白川幸子たちの先輩役で、蒼井優さん演じる娘役トップ女優の大和礼子が登場しています。
また大和礼子のモデルは、松竹楽劇部で当時トップ女優として活躍していた飛鳥明子さんだと考えます。
松竹楽劇部は、のちに「桃色争議」という会社へストライキを起こす事件が起きます。
そのリーダーとして団員たちの代表となったのが、飛鳥明子さん。
世間を騒がすことになり、飛鳥明子さんは最終的に責任を取って松竹楽劇部を辞めることになります。
その後、松竹楽劇部から阪松竹少女歌劇団(OSSK)と名前が変わった歌劇団で人気を博した男役のトップが、美鈴あさ子(のちのアーサー美鈴さん)です。
どうして、リリー白川のモデルがアーサー美鈴さんなのか?というと「名前」です。
NHK朝ドラはモデルに人物と似てる名前をつけることが多いからです。
- リリー白川
- アーサー美鈴
↑カタカナ+漢字の組み合わせの芸名が同じです。
そして笠置シヅ子さん(当時の芸名は三笠静子さん)と同期で、トップとして活躍していたことも共通点です。
しかし白川リリーは娘役トップ、アーサー美鈴は男役トップ。
娘と男役では全く違うことから、アーサー美鈴がモデル?と単純に考えました。
その後も色々調査していると、過去のNHKのドラマで、アーサー美鈴さんをモデルとしたキャラクターが登場していたことが分かり、この方がモデルではないでしょうか?
そのドラマは、NHKの銀河テレビ小説「わが歌ブギウギ」です。
これですね!
銀河テレビ小説 わが歌ブギウギ | NHK放送史(動画・記事) https://t.co/hCj3OjSlBs— MASAHITO TAKAHASHI 高橋正人 (@masatango1962) June 24, 2022
1987年に放送された笠置シヅ子さんを題材にしたドラマです。
このドラマにはメインキャストでアーサー美鈴さんがモデルの、ユリー五十鈴というキャラクターが出てきます。
笠置シズ子さんにとって、同期で重要な存在となるため、ブギウギにも絶対登場させるのでは?と思い、モデルの1人がアーサー美鈴さんでは?と考えました。
しかしほかにもモデルでは?と思う方がいます。
②芦原千津子さん(娘役トップ)
アーサー美鈴さんがモデルだと思ったのですが、大きな違いとして、「娘役トップ」でないこと。
ということから、松竹楽劇部から大阪松竹少女歌劇団(OSSK)に名前が変わった後に、女役トップとして活躍されていた、芦原千津子さんもモデルの1人なのではないでしょうか?
また「ブギウギ」でリリー白川は、1937年(昭和12年)に男役トップの秋山美月とともに、USKでトップスターとして活躍することがわかっています。
実際に、当時の大阪松竹少女歌劇団(OSSK)では、秋山美月のモデルと思われる、男役の秋月恵美子さんと、女役の芦原千津子さんのペアが人気を博します。
そして戦後を通じて「ゴールデンコンビ」の愛称で呼ばれることになります。
芦原千津子さんの本名は、木村たみさんで大阪市出身。
1931年に松竹楽劇部に入団。
笠置シヅ子さんが松竹楽劇部に入団したのは1927年なので少し後輩になります。
その後、秋月恵美子さんとコンビで人気を博し、1973年に退団。
2009年に心筋こうそくのため大阪市の自宅で死去したことがニュースに。
享年90歳でした。
そう考えると、1番目に挙げた、芦原千津子さんとアーサー美鈴さんの2人を組み合わせたキャラクターがリリー白川ではないかな?と考えています。