ドラマ「VIVANT」が放送後、なかなか登場しなかった松坂桃李さん演じる黒須駿(くろす しゅん)。
黒須は別班の工作員で乃木の後輩ですが、「敵か味方か」というだけあって、黒須駿の行動も怪しく感じます。
黒須は実は「テントの内通者では?」と言われてますが、本当でしょうか?
今回は黒須の怪しい行動について、考察してみました。
【VIVANT考察】黒須はテントの内通者である理由について!怪しいとされる意味は?
松坂桃李さん演じる黒須は、別班の工作員で乃木の後輩。
表向きはJKT資源開発に勤務する地下資源の探索、掘削の研究開発を行うエンジニアとして活動しています。
そんな黒須が「テントの内通者では?」とネット上で話題になっています。
テントの内通者と疑われてしまう場面が、4話で初登場してから、いくつか見受けられたので、その怪しい行動を見ていきます。
そして当然ながら、堺雅人さん演じる乃木は、以前から黒須のことを疑っていたと思われます。
①:「家族を殺された」と発言
まず一つ目です。
「VIVANT」第7話前半のシーンで、別班の班員である黒須は、もしかするとテントの内通者では?と疑わしい場面が複数ありました。
別班の班員たちの会議の場面において、乃木が自身の父であるノゴーン・ベキ(役所広司さん)の経歴について話していた部分です。
乃木が「考えられるのは、公安が何らかの事情で父・乃木卓を見捨てた。父自身もそのことを分かっていたとすると・・・」と言います。
すると、黒須は「家族を殺された分、恨みが倍増しますね。」と言ったのです。
テントの幹部であったGFL社アリ社長(山中崇さん)の口から、ノゴーン・ベキこと乃木卓の妻は随分前に亡くなったということは語られてます。
「ベキの妻は既に亡くなってる」のは分かってますが、いつ、どのような形で亡くなったかは、これまで明らかになっていません。
当然、黒須も知らないはずなんです。
公安が乃木の父・卓を見捨てたことと、妻の死因との関係を知ってるのを考えると、黒須はテントと繋がってるのでは?と考察しました。
②:山羊の合言葉が怪しい
7話後半の場面。
別班は、ヴォスタニアのメンバーに成りすまして、テントとの接触をはかりました。
ですが、ここでテントのナンバー2であるノコル(二宮和也さん)より合言葉を言うように促されます。
「随分遅かったな」
「出かけにヤギが産気づいてね。」
「何頭だ?」
「77頭」
ノコルと乃木はこのような合言葉のやり取りを行うのですが、他の別班員たちは、そのやり取りを落ち着かない様子で聞いてます。
その後、「武器を置いてこっちに来い」というノコルの求めに応じて乃木が銃を外し、それを受け取りにきた黒須は「あれが合言葉だとなんで分かったんですか?」と尋ねてました。
おそらくこの合言葉は、黒須が消去したのではないかと私は考察しています。
消去したはずの合言葉を乃木が知っていた!
そのことに黒須は驚き、乃木に尋ねたように見受けられました。
「VIVANT」テントとのヤギの合言葉を消したのは黒須で確定?
テントの幹部・アリのスマホをハッキングした際、天才ハッカー・ブルーウォーカーこと太田梨歩(飯沼愛さん)は「このアプリ、過去のメッセージが残らない仕様になっています」と言ってました。
そうだとすると、テントとのやり取りはスマホには残らない仕様になっているのでは?と思いましたが。
テントとの合言葉に関して、乃木は「一通だけゴミ箱に消去されたメールがあった。見ておいてよかったよ!」と黒須に話しました。
実はこれ、乃木の付いた嘘ではないでしょうか??
ゴミ箱に入っていたメールを見たことで合言葉が分かっただけでなく、既に他のところでこの合言葉を目にしていたのではないでしょうか。
テントとヴォスタニアの会合が開かれることが分かったのは、太田のハッキングによって得られた情報です。
この時乃木も黒須・太田と一緒にいました。
ミリタリースクールで優秀な成績を残せるほどの高い能力を持っている、乃木さん。
乃木さんクラスなら、ハッキングをした時に、すでに合言葉の存在に気付いており、記憶していた、とも考えられます。
そして、この画面にあった合言葉を消去出来る人物がいるとするなら、それはまぎれもなく黒須ではないでしょうか??
ハッキングをしていた際、公安・新庄浩太郎(竜星涼さん)が訪ねてきたため、乃木と太田は新庄ら公安の応対を余儀なくされました。
その際、ハッキングをしていた部屋に残っていたのは黒須一人でした。
もしかするとこの時、「乃木に気が付かれる前に・・・」と消去していたのではないでしょうか?
そんな黒須に対して、乃木は、別班員の中にテントの内通者がいるのでは?と以前より疑っていたのでは?と考察しますて
内通者がいる、と仮定した乃木は、一緒にテントを追っていた黒須に関しても同様に疑っていたのでしょう。
黒須の「家族を殺された分、恨みが倍増しますね。」の発言や、山羊の合言葉への疑問からも、黒須のことをテントの内通者だと確信していたと考えられます。
乃木が黒須に伝えなかったことについて
「VIVANT」7話冒頭で、別班たちによる会議の場面が出てきました。
ここで乃木は、テントのリーダーであるノゴーン・ベキが自らの父親であることをこれまで伝えていなかったことを
「司令に一番に伝えるべきだと思い、モンゴルでは伝えることができなかった。すまない。」と黒須に謝っていました。
「指令に一番に報告すべきだと思った。」ということも、当然と言えば当然かもしれません。
乃木は「別班の班員の中にテントの内通者がいる可能性がある」ということを疑っており、黒須も含まれていたことから、
万が一のことを考えて、ベキが父親であることを黙っていた可能性があります。
そうなると、疑問なのが「なぜ、黒須だけ生き残らせた?」です。
別班の会議における黒須の発言や、合言葉への疑問から、乃木は黒須をテントの中の内通者だと確信したことで黒須だけわざと肩を撃って、テントへと同行させてます。
乃木と黒須は一緒に収容所(牢屋みたいな場所)に隔離されてます。
当ブログでは当初、乃木のこの一連の行動は、司令・櫻井里美(キムラ緑子)も了承済の”作戦”だったのでは?と考察しました。
そうではなく、かつて父が所属先である公安に裏切られたように、自身や仲間たちも所属先である別班に裏切られ、見捨てられることを見越して、
仲間を助けるために、作戦ではなく、わざと急所を外して襲撃し、公安・野崎(阿部寛さん)に託したのでは?と考察しました。
黒須がテントの内通者だと確信したことで、他の別班員とは違うところを撃ち、意識がある状態にすることでわざと自分に同行させて利用しようと考えたのかもしれません。
VIVANT・黒須の怪しい行動について・おわりに
今回は「VIVANT」7話までのストーリーから、黒須が怪しいと思う点を考察しました。
黒須が、テントのリーダーである乃木卓が公安に見捨てられたことについて、妻の死因と公安との関係を知らないはずなのに「家族を殺された分、恨みが倍増しますね。」と発言したり、合言葉について強く疑問に思っていたりするのは、怪しいと考察してみたくなります。
ノコルがベキに別班について「大丈夫なのか?」と尋ねられた際、「手は打ってあります。」と応えていることからも、別班員の中にテントの内通者がいる可能性があります。
そしてその内通者は黒須である可能性が高いでしょう。
テントは悪の組織でなく、「日本の中に潜む”悪”の部分を破壊するため、正義のために活動する組織」だと考察してるのですが、少なくとも7話までの内容では必ずしもそうとは言えない不明な点が多いと思います。
とはいえ最終的に、乃木は黒須と結託していくのでは?と思いますが。
今後、どんな展開になっていくのか、最終回までのストーリー展開が楽しみです^^