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公暁(こうぎょう)が源実朝を暗殺した本当の強い理由とは【鎌倉殿の13人】

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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、源実朝(柿沢勇人さん)の甥・公業(こうぎょう)が登場します。

幼いころは善哉と呼ばれていた、二代将軍・源頼家(金子大知さん)の次男。

公暁は叔父となる実朝を暗殺しています。

公暁が源実朝を殺めた本当の強い理由とは?

 

公暁の真の狙いは北条義時?吾妻鏡と愚管抄

史実では、公暁の真の狙いは北条義時だったと考える説があります。

鎌倉時代の文献『吾妻鏡(あづまかがみ)』と『愚管抄(ぐかんしょう)』です。

まずは『吾妻鏡』です。

『吾妻鏡』の編纂者は幕府中枢の複数の者と見られています。

吾妻鏡の中に「右京兆は急に具合が悪くなられ、御剣を源仲章に譲り、退去され、神宮寺で脱がれた後、小町の御邸宅に帰られた。」とあります。

「右京兆」とは北条義時のことを指しています。

源仲章に譲ったことで北条義時は難を逃れた、と記されています。

そして『愚管抄』は慈円が著者となっています。

慈円と言えば、ドラマでは山寺宏一さんが演じています。

『愚管抄』は、「実朝の前で松明を振る源仲章が、義時だと誤認して殺められた。」となっています。

「義時は太刀を持ち、実朝のそばにいたが、『中門に止まれ』と命令されたので、留まっていた。」と記されてます。

北条義時は実朝から「中門のほうにいてくれ」と命じられました。

北条義時が本宮に入らなかった代わりに源仲章が松明を持って前を歩いてるのを、公暁が義時と間違って実朝と一緒に殺められた、という内容です。

 

 

公暁が源実朝を暗殺した本当の強い理由は北条義時?善哉がなぜ殺されなかったのか

寛一郎さんが演じる公暁(こうぎょう)は、10月16日放送の第39回から登場しています。

父親は金子大地さんが演じた二代目鎌倉殿の源頼家です。

成長した善哉は出家して名を公暁(寛一郎)に改めて、修行のために京に向かっていました。

見送る政子(小池栄子さん)に公暁は「円城寺の公胤僧正のもとで修行をしてまいります」とあいさつ。

義時(小栗旬さん)は「お戻りになった暁には、鶴岡八幡宮の別当になっていただきます」と告げていました。

それから6年後、修行を終え公暁が鎌倉に戻ってきます。

乳母夫の三浦義村(山本耕史さん)が公暁に「鎌倉殿の跡を継ぐのは若君しかいない。」と告げてきます。

ところが実朝は「次の鎌倉殿は京よりお迎えする」と決めます。

後鳥羽上皇(尾上松也さん)も乗り気となり、自らの子供・頼仁親王(よりひとしんのう)を鎌倉に送ることになっていました。

三浦義村は、当然ながらこの事態を面白くないと考えます。

三浦義村は「三浦家が這い上がる最後の好機」として、公暁をたきつけるように過去の真相を伝えます。

「あなたの父上(頼家)は殺されたのです。北条の手によって。小四郎義時は頼家様を亡き者にして、扱いやすい実朝様を鎌倉殿に仕立て上げたのです。」

これを聞いた公暁は、幼い頃見知らぬ老婆に言われた呪文のような言葉を思い出します。

「北条を許すな」

草笛光子さん演じる比企尼が、第32回のラストシーンで亡霊のように善哉の前に現れていました。

三浦義村から真相を聞かされて、激怒した公暁は実朝暗殺を実行しようと決意

ですがその動きは、既に北条義時のもとに知れ渡り、感づかれたと知った三浦義村は襲撃を取りやめるよう公暁に打診します。

母のつつじ(北香那さん)も話を知って必死に止めます。

実朝もその話を聞いて、鶴岡八幡宮に公暁に会いに行き膝をついて詫びます。

「すまぬ。さぞ私が憎いだろう。許せぬだろう。お前の気持ちは痛いほどわかる」

「あなたに私の気持ちなど分かるはずがない!」

実朝は源氏の血を引く者同士力を合わせようと公暁の手を取ります。

当然、公暁の気持ちは変わりませんでした。

そして、雪の降る鶴岡八幡宮。

実朝が右大臣就任の参賀をする日。

事前に公暁が暗殺を企んでいる情報を察知した北条泰時(坂口健太郎さん)は、公暁が残した図面から帰りの行列で狙おうとしていることを察します。

その図面を見て、真の目的が北条義時であることに気づいた泰時は父・義時に報告しますが、義時は公暁の暗殺計画を止めませんでした。

何故なら北条義時にとって、実朝は既に邪魔な存在。

実朝は「いつか京に行きたい」と、亡き頼朝が築いた鎌倉を捨てて、京に御所を移そうとしていたから。

一方、実朝も兄である頼家の死に北条一族が関わっていることを知り、義時に疑念を抱いていました。

北条義時にとって実朝が暗殺されることは丁度よかったのです。

さらに事前に実朝から参賀の儀の太刀持ちを外された義時、代わりにその任を担ったのは源仲章(生田斗真さん)でした。

公暁は参拝を終えて石段を下りる実朝一行の前に飛び出します。

切り付けた相手が北条義時のはずが、源仲章でした。

仲章にとどめを刺した公暁は実朝に狙いを定め、叫びながら切りかかり実朝は絶命します。

「阿闍梨公暁、親の仇を撃ったぞ」

思惑通りに進んだ義時は、その光景を見て公暁を切り捨てるように命じます。

何とか逃げのびた公暁は、北条政子のいる御所に行きます。

次の鎌倉殿になれないことを分かっていて、実朝を殺害した理由を問われた公暁はこう答えます。

「知らしめたかったのかもしれません。源頼朝を祖父に持ち、源頼家を父に持った私の名を」

その後、公暁が向かったのは三浦義村の館。

三浦義村は匿う手はずを整うと言いながら、自身に疑いの目を向けられないようにするために背後から公暁を下します。

三浦義村は公暁との関りを示すものをすべて焼き捨て、公暁の首を御所に差し出します。

三浦一門は今後も鎌倉のために命を尽くすと、北条義時らに誓うのでした。

三浦義村は鎌倉殿のラスボス13人?

 

 

公暁(こうぎょう)役は寛一郎さん

ここからはあらためて公暁(こうぎょう)を演じる寛一郎(菅一郎)さんについて見ていきます。

寛一郎さんは2022年現在26歳で、ユマニテという事務所に所属しています。

名前は本名で、寛大な心を持ってほしいとの思いで名付けられたんだとか。

寛一郎さんは実は二世俳優。

実は、寛一郎さんのお父さんは有名俳優で、ご存知の方も多いかもしれませんが、佐藤浩市さんです。

鎌倉殿の13人の序盤にも出演していました。

そして、寛一郎さんのおじいさんも、昭和の名俳優だった三國連太郎さんです。

三代そろって役者ということで、サラブレッドな方です。

ちなみにお父さんの佐藤浩市さんは「鎌倉殿の13人」で、上総広常(かずさひろつね)を演じ、壮絶な死にざまも話題になりました。

寛一郎さんは幼いころから父・佐藤浩市さんに撮影現場に連れられたため映画に興味は有ったものの、当初は俳優になろうと思ってなかったのだとか。

ところが一転して18歳の時に俳優を志し、ロサンゼルスに留学します。

帰国後、2017年に映画で俳優デビューしていて、実は佐藤浩市さんとも何度か共演を果たしています。

オダギリジョーさんが監督・脚本のNHKドラマ「オリバーな犬」でも共演しています。

実は幼い時、寛一郎さんは佐藤浩市さんに連れられて、オダギリジョーさん主演の「仮面ライダークウガ」の撮影現場に見学に行ったことがあるそうです。

寛一郎さんのここ最近の出演したドラマと言えば、木村拓哉さん主演の「グランメゾン東京」です。

アルバイトから見習い料理人に昇格する芹田を演じていました。

この作品が寛一郎さんにとって連ドラの初レギュラーとなっています。

それにしても公暁を演じる寛一郎さん、頼家を演じていた金子大地さんと面差が似ています。

しかも上総介広常を演じた佐藤浩市さんのご子息の寛一郎さんが公暁を演じるというベストな配役だと思います。

11月20日放送、寛一郎さん演じるこうぎょう、実朝を討つことが優先して仏門どころでなくなったのか、長髪で登場。

どことなく藤井風さんのような感じがしたのは私だけでしょうか??

 

 

最後に・・・

今回は「公暁(こうぎょう)が源実朝を暗殺した本当の強い理由とは【鎌倉殿の13人】」と題してお伝えしました。

公暁(こうぎょう)の暗殺事件が描かれるのは、第44回から45回の間です。

(44回➡11/20日放送、45回➡11/27放送)

将軍になることを約束された上での仏門に入って研鑽を積んだはずなのに、戻ってきていきなり「将軍にはなれません!」では、誰だって恨みたくなりますよね。

ましてや、自分の父まで実は策略によって将軍の座を引きずり降ろされたなら、なおのこと。

このあたりの忸怩たる思いをかんいちろうさんがどのように力強い演技を魅せてくれるかも鎌倉殿のドラマの見どころの一つとなりそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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