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笠置シヅ子と美空ひばりが対立してたのは本当?【ブギウギ朝ドラ】

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2023年10月2日より放送している、NHK朝ドラ「ブギウギ」。

女優の趣里(しゅり)さんがヒロイン・花田鈴子を演じています。

ドラマは、趣里さん演じる主人公・福来スズ子の波乱万丈な人生を描くストーリー。

朝ドラがスタートして改めて注目されているのが、すずこのモデルとなり、ブギの女王と言われた・笠置シヅ子さん。

その笠置シヅ子さん、「昭和の歌姫」と言われた歌手の美空ひばりさんとの関係が再び注目されています。

というのも、この2人に確執・対立が起こる事件があり、最終的に和解したという騒動があったんだそう

笠置シヅ子さんと美空ひばりさんの確執とは?

一体何があり、どんな理由で起こったのか?

今回は笠置シヅ子さんと美空ひばりさんの関係について、お伝えします。

 

 

笠置シヅ子をモノマネした美空ひばりの登場!天才歌手が誕生

まずは、笠置シヅ子さんについて見ていきます。

笠置シヅ子

  • 本名:亀井静子(かめいしずこ)
  • 生年月日:大正3年8月25日
  • 出身地:香川県大川郡相生村(旧:引田町・現:東かがわ市)

昭和2年、大阪松竹楽劇部(OSK日本歌劇団の前身)に入り、三笠静子の芸名で初舞台を踏む。
その後、芸名を笠置シズ子と改め、作曲家・服部良一と組んでジャズ歌手として売り出すも、戦時中ゆえ、当局の指導によりたびたびの公演中止を余儀なくされる。

昭和23年1月に発売した「東京ブギウギ」が大ヒット。

“ブギの女王”と呼ばれたが、昭和30年に録音、翌31年1月に発売した「たよりにしてまっせ」を最後に歌手を引退。

その後は芸名を笠置シヅ子と改めて晩年まで芝居やテレビドラマなどで活躍した。

昭和60年3月30日、70歳で死去。

引用元:https://columbia.jp/artist-info/kasagi/prof.html

 

笠置シヅ子さんは小学校を卒業後、大阪松竹楽劇部(OSK日本歌劇団の前身)に入り初舞台を踏んだ後、歌手デビューを果たしました。

ところが戦時中、笠置シズ子さんのパフォーマンスが敵性音楽と見なされ、ひどい弾圧を受け、活動ができず地方巡業を行うように。

終戦後、作曲家・服部良一がシズ子さんのために作曲した「東京ブギウギ」が大ヒット。

戦後の人々の心を明るく照らします。


ブギウギの初回放送日・第1話で、ヒロイン役の趣里さんが再現していた「東京ブギウギ」のパフォーマンス素敵でした。

当ブログでも思わず、画面に見入ってしまいました^^

 

笠置シズ子さんは「ブギの女王」と呼ばれ大活躍するものの、ブギの人気が下火になったこともあり、歌手を引退。

その後は女優として晩年まで芸能界で活動しました。

 

 

 

美空ひばりは笠置シヅ子のモノマネで誕生したのは本当?

続いて美空ひばりさんの経歴について、見ていきます。

美空ひばり

  • 本名:加藤和枝
  • 生年月日:昭和12年5月29日
  • 出身地:神奈川県横浜市磯子区

昭和24年、「河童ブギウギ」でレコードデビュー。

以後、1500を超える曲を録音し、「悲しき口笛」、「東京キッド」、「リンゴ追分」、「港町十三番地」、「柔」、「悲しい酒」、「おまえに惚れた」、「愛燦燦(あいさんさん)」、「みだれ髪」、「川の流れのように」などなど、放ったヒット曲は数知れず。

平成元年6月24日の死去まで、40有余年にわたって日本歌謡界の第一線で活躍した。

没後の平成元年7月、真摯な精進で歌謡曲を通じて国民に夢と希望を与えた功績が認められ、女性初の国民栄誉賞を受賞。

引用元:https://columbia.jp/artist-info/hibari/prof.html

 

 

美空ひばりさんは、昭和12年に横浜の魚屋の娘として誕生。

幼少期より歌が好きで、この頃から既に子供らしからぬ歌唱力を持っていました。

9歳の時にNHK「のど自慢」で歌を披露。

すると、あまりの子供らしからぬ上手さに「ゲテモノ」と審査員に言われてしまいます。

 

そんな美空ひばりさんですが当初、笠置シヅ子さんのモノマネ歌手として世に知られるようになります。

シヅ子さんの持ち歌を器用に歌ったことから「ベビー笠置」「豆笠置」というあだ名がついていたほどでした。

「東京ブギウギ」を最初に知ったのは、歌番組で放送された子供時代の美空ひばりさんが歌っていたVTRから、という方もいるようです。

当初、笠置シヅ子さんは自分のモノマネをする子供時代の美空ひばりさんのことを面白がり、好意的に見ていました。

ですが、ある出来事がきかっけで2人の関係は変わります。

笠置シヅ子さんの晩年と意外な死因

ブギウギ朝ドラOP映像が衝撃的?

 

笠置シヅ子と美空ひばりの対立・確執について

その1:美空ひばりにブギを歌うことを禁じた?

当時、自分の持ち歌がなかった美空ひばりさんは、笠置シヅ子さんの楽曲を歌わせてほしいと、お願いしたのですが、作曲者の服部良一さんと笠置シヅ子さんが断っています。

断ったのには仕方のない理由がありました。

美空ひばりさんが歌わせてほしいと言ってきた曲は、笠置シヅ子さんの新曲「ヘイヘイブギー」でした。

 

これから笠置シヅ子の新曲として世に出そうとしているのに、断るのは当然ですよね。

ですがこの話が曲解され、笠置シヅ子さんが美空ひばりさんに「ブギを歌うな」と禁止したという話にすり替わって世間に伝わってしまいました。

その後、笠置シヅ子さん側は代わりに「東京ブギウギ」を歌うことを許可したのだとか。

美空ひばりさんは十分に練習する時間が取れずに歌い出しで失敗し、楽屋で泣いて悔しがったそうです。

当ブログの管理人としては、美空ひばりさんといえば「生まれながらの唯一無二の天才歌手」としてのイメージしかなかったので、このエピソードは意外に感じました。

まだ子供だった、美空ひばりさんが悔しくて泣いてしまったというエピソードから、当時は笠置シヅ子さんが悪者として語られてしまいましたが、真相は違っていました。

その後、美空ひばりさんは「悲しい口笛」「東京キッド」などのオリジナル曲を歌います。

昭和27年には「リンゴ追分」で当時としては史上最高枚数70万枚を売り上げる大ヒット曲となりました。

その2:昭和25年のアメリカ興行が決定打?

世間では笠置シヅ子さんと美空ひばりさんが敵対関係だったという噂がたった騒動。

昭和25年になると、さらに2人の間に問題が発生しています。

昭和25年6月に笠置シヅ子さんと作曲者の服部良一さんがハワイを始めとするアメリカ興行に行くことに。

しかし、美空ひばりさんたちも1か月前に渡米することが決まってしまいます。

この当時、芸能人をはじめとする文化人が米国に行くことは、一種のステイタスになっていて、日米の文化交流も盛んだったとのこと。

笠置シヅ子さんたちは「服部・笠置ブギウギコンビ」というキャッチフレーズで公演をして回る予定でした。

しかし美空ひばりさんが、一足先に同じ歌を歌ってしまった場合、笠置シヅ子さんたちのインパクトが弱くなってしまうことから、服部良一さんは公演旅行を取り仕切っている興行師から何とかしてほしいと頼まれます。

美空ひばりさんが歌おうとしている歌を作ったのは、服部良一さんです。

かわいそうな状況でしたが、服部良一さんと笠置シヅ子さんが引くわけにいきません。

服部良一さんは音楽著作権協会を通じて、今回の渡米中に限って楽曲の使用は認めない旨を通達。

美空ひばりさんは当時、本当に困ってしまったと、のちに話していたそうです。

この通達を受けたのは、ハワイ行きの直前だったそうで、本当に困ったのではないでしょうか?

ところが、美空ひばりさん側は著作権協会の許可を得ないで、渡米。

笠置シヅ子さんの歌を歌ってしまいました。

ひばりさん側の言い分としては「先方からの希望があるのに歌わないのは、問題になる。著作権使用料は払います。」というものでした。

笠置シヅ子さんも美空ひばりさんも、帰国後はヒット曲に恵まれ活躍していたものの、2人の間にはわだかまりが残ったと言われています。

この時の美空ひばりさんは、13歳。

新曲「ヘイヘイブギー」の件もそうでしたが、美空ひばりさん本人の意思ではなく、周囲の大人たちによって話が進んでしまったという訳です。

まあでも、芸能事務所としても歌手をヒットさせて利益を得ることが最優先となってしまうので仕方がないというか、何とも言えないですね^^;

 

 

笠置シヅ子と美空ひばりが和解に至った経緯について

新曲「ヘイヘイブギー」の許可の件、そしてハワイ興行の件もあり、当時のマスコミは2人の不仲を、これでもかと騒ぎたてました。

そうなると2人のイメージは悪くなります。

最終的には美空ひばりさんのマネージャーさんが服部良一さんに謝罪しました。

ですがファンや世間に向けて2人の間に確執がないことをアピールする必要が出てきます。

その後、笠置シヅ子さんと美空ひばりさんは、NHKのラジオ番組で共演。

番組の中で2人は和やかに談笑したことで、視聴者も2人の関係が良好になったと思ったそうです。

そして無事に和解となりました。

2人の関係にトラブルが発生したきかっけになった時、美空ひばりさんは、まだ10代の子供でした。

なので、美空ひばりさんと笠置シヅ子さんの対立というよりも、美空ひばりさんの周囲の大人たちとの対立だったということだと言えます。

「ブギウギ」の朝ドラで、美空ひばりさんとのエピソードが描かれるかどうかは2023年10月時点ではまだ分かりませんが、今回の朝ドラをきっかけに、このような経緯を知ることが出来てとても勉強になりました。

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