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ブギウギ朝ドラ【大空の弟】歌詞の内容が過激は本当?笠置シヅ子のために作られた理由を調査

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朝ドラ「ブギウギ」10週目・第49回の放送で、趣里さん演じる福来スズ子が「大空の弟」という軍歌を歌うシーンがあります。

この「大空の弟」は、史実でも戦争で弟を亡くした笠置シヅ子さんのために服部良一さんが作られた曲であることが分かりました。

作曲だけでなく作詞も服部良一さんが手掛けた「大空の弟」は、当時としては歌詞の内容が過激だったのは、本当なのでしょうか?

今回は服部良一さんが笠置シヅ子さんのために作られた曲「大空の弟」について、どのような曲だったのか?分かったことをお伝えします。

 

朝ドラブギウギ「大空の弟」歌詞の内容が過激は本当?服部良一が笠置シヅ子のために作った軍歌の内容について

朝ドラ「ブギウギ」10週目・第49回の放送で、趣里さん演じる福来スズ子は、茨田りつ子(菊地凛子さん)と合同コンサートを開催。

そのステージで、「大空の弟」という軍歌を歌います。

この「大空の弟」は、史実でも、実際に戦争で弟を亡くした笠置シヅ子さんのために服部良一さんが作った曲です。

「大空の弟」という、タイトル名だけ見ていると壮大な明るい歌のような印象があります。

ですが、「大空の歌」にこめられた曲の歌詞の内容は、軍歌ということで、そうではありませんでした。

「大空の弟」歌詞の内容が過激は本当?

「大空の弟」は、笠置シヅ子さんとフィリピンで戦死となった、弟・八郎さんとの手紙のやり取りを元に作られた曲で、歌い出しの歌詞は、当時としては過激な内容となっています。

「かねてより アジアをくるしめた あおい目をした ヤンキーども」

これが「大空の弟」の歌い出しの歌詞です。

「大空の弟」の楽譜は、楽譜の存在は知られていたものの、2019年「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~」の舞台を創っている際に見つかっています。

この舞台において、笠置シヅ子さん役を務められた神野美伽さんは、「大空の弟」を歌っていらっしゃいます。

ただ、見つかった楽譜は、読み取るのが困難だったのと、笠置シヅ子さんが歌った弟・八郎さんとの実際のやり取りの手紙は見つかっていませんでした。

そのため、舞台「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~」においては、脚本・マキノノゾミさんが新たに歌詞を創作するとともに、曲調はバラード調から軍歌風になるよう編曲されたそうです。

朝ドラ「ブギウギ」においても、「ブギウギ」のドラマの世界観に合うように歌詞が作られるのかもしれません。

歌いだしの歌詞が過激な内容であるため、採用されない可能性もあり、放送当日どのように表現されるのか、分かり次第こちらでも情報を更新させていただきます。

 

姉と弟との手紙のやり取りから作られた「大空の歌」とは

ブギウギの中で披露される、服部良一さんが作った軍歌「大空の弟」の存在自体は知られていたのですが、その楽譜が見つかったのは2019年。

その楽譜は、倉庫の中に保管されていた服部良一さんの遺した資料の中で見つかったと、2019年11月「朝日新聞デジタル」にて報道がありました。

画像引用元:朝日新聞デジタル

↑の画像内にある、作詞者名に「村雨まさを」と書かれてるのですが、これは、服部良一さんの作詞家としての別名です。

この「大空の弟」は、楽譜のところどころに女性とその弟が手紙を朗読する指示が書き込まれています。

これは、笠置シヅ子さんと戦地に向かった弟・八郎さんとの手紙のやり取りを念頭に置いて書いたものであることが、楽譜の中からうかがえます。

「もしや 八郎の 部隊の名が書いてないかと」

「いつも○○ ○部隊 ○○方面 ○○基地 ○○機の編隊だ ○○○では わからない」

「姉さんは 遠い戦地を 偲(しの)ぶごと あつい感謝に 泣けてくる」

歌詞の中には、笠置さんの弟・八郎さんの名前も出てきます。

また、ところどころに「○○」と伏字になっている部分があり、これは、どの部隊に所属しているか、部隊は今どこにいるかなどは機密情報なので、外部に漏らしてはいけない情報のため、当時の手紙は伏字を使って記載されていました。

手紙の内容は、「いつも○○」なので、「○○○では わからない」と弟・八郎さんの身を案じ、八郎さんのことを思っては涙を流している笠置シヅ子さんの悲しむ様子を思い起こさせる内容になっています。

曲調も、これまでのような流行歌のメロディーではありません。

明らかに笠置シヅ子さんと、弟・八郎さんの手紙のやり取りの内容を元にして作られたものだと言われています。

2023年12月22日(金)放送の「あさイチプレミアムトーク」で、服部良一さんのお孫さんである、服部隆之さんがゲスト出演。

実際の「大空の弟」の楽譜を持参され「笠置シヅ子さんが、弟の死に向き合うために渡した手紙のような曲」と伝えていました。

原曲は軍国調のマーチが入り、 曲の復元が難しい、テンポが読めない。

音楽で表現した、服部良一さんから笠置シヅ子さんへの譜面、とのことでした。

 

朝ドラブギウギ「大空の弟」福来スズ子の歌唱シーン

朝ドラ「ブギウギ」にて、趣里さん演じる福来スズ子が「大空の弟」を歌唱するシーンが放送されるのは、2023年12月7日放送・第10週「大空の弟」第49話です。

ここからは、第49話の内容をネタバレ紹介します。

梅丸楽劇団が解散したことで、福来スズ子は新たに「福来スズ子とその楽団」を立ち上げます。

茨田りつ子に「おめえでねえ!」と言ってりつ子を押しのけて、スズ子に弟子入りを志願した小林小夜は、一度はスズ子に追い出されたものの、付き人になります。

楽団を立ち上げたものの、福来スズ子の歌う音楽は「敵性音楽」とされ、公演の依頼は全く来ず、苦しい時間を過ごします。

そんな中届いた弟・六郎の戦死の知らせ。

スズ子は、突然の出来事を受け入れることができないでいました。

「落ち込んでいるのでは?」と心配した羽鳥善一(草彅剛さん)から、自宅での食事に招かれたスズ子。

スズ子が羽鳥善一の自宅に行くと、そこには茨田りつ子も来ていて、羽鳥から茨田りつ子と合同コンサートをしてみてはどうかと提案されます。

そして、合同コンサートを開くことになった、スズ子と茨田りつ子の2人。

ですが、練習の際、歌おうとしても弟・六郎のことを思い出してしまい、スズ子はどうしても上手く歌を歌えません。

また、これまで一緒に暮らしていた父・梅吉が「友人の工場を手伝う」と言って生まれ故郷の香川へ帰ると言いだし、気持ちのやり場がなくなったスズ子は、再び羽鳥の元へ。

すると、羽鳥から「これなら気持ちを込めて歌えるだろう」と”六郎の歌”である「大空の弟」の楽譜を渡されたのでした。

茨田りつ子との合同コンサートの日。

スイング女王とブルースの女王との合同コンサートとのことで、客席は満員。

茨田りつ子が歌った後、スズ子が六郎のことを想いながら「大空の弟」を熱唱し、歌った後、スズ子はその場で泣き崩れてしまいます。

羽鳥善一から「しっかりしなさい」と言われたスズ子。

その後、「ラッパと娘」を軽やかにステップを踏みながら歌い、客席からの拍手喝采を浴びるのです。

「ブギウギ」において、スズ子が歌う「大空の弟」という軍歌の歌詞の内容について、お伝えしました。

今回ブギウギに登場している「大空の弟」は、戦争で弟を亡くした笠置シヅ子さんのために服部良一さんが作られた曲であり、作曲だけでなく作詞も服部良一さんが手掛けていることが分かりました。

実際の笠置シヅ子さんは、日中戦争や太平洋戦争における日本軍の戦局が悪化するにつれ、明るい歌を心情とする立場は、だんだん苦しくなっていました。

又、国民の思想信条を取り締まろうとする当時の警察に、笠置シヅ子さんのような歌唱スタイルは、敵性音楽として嫌われていました。

笠置シヅ子さんは特に反戦思想などを鮮明にして表立って軍部や政府に反対する意思はありませんでした。

ですが歌手の特性として、軍歌をどうしても歌うことはできなかったとのこと。

結局、日中戦争と太平洋戦争の間を通じて、笠置シヅ子さんが歌った軍歌は「真珠湾攻撃」と「大空の弟」のたったの2曲しか歌わなかったそうです。

「ブギウギ」で、福来スズ子が「大空の弟」を歌うのは、2023年12月7日放送の第49回です。

どんな歌詞になっているのか、どこまで表現されるのか気になるところです。

【追記】

「この歌は宝物や」と、スズ子は合同コンサートで1曲目に歌うことに。

言葉なく、大空の歌を最後までしっかり歌いきった後、ステージ上で泣き崩れ座り込んだスズ子。

スズ子に「福来くん、しっかりしなさい」と羽鳥善一に優しくも厳しく声をかけられ、福来スズ子は立ち上がり「ラッパと娘」を唄うのでした。

笑顔で頷く六郎が登場する場面もあり、号泣ものでした。

「大空の弟」の歌詞が、予想以上に直接的な内容なのが印象的でした。

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