この記事は、2024年4月1日より放送される、朝ドラ「虎に翼」に登場する、松山ケンイチさん演じる桂場等一郎(かつらば とういちろう)について書いてます。
桂場等一郎(かつらば とういちろう)は、気鋭の裁判官として、主人公・寅子にとって「手ごわい先輩」となる重要な人物。
桂場等一郎(かつらば とういちろう)のモデルは誰なのでしょう?
どんな人物だったのか?調査しました。
朝ドラ【虎に翼】松山ケンイチさんが演じる、桂場等一郎(かつらば とういちろう)のモデルは石田和外(いしだかずと)さん
朝ドラ「虎に翼」で、松山ケンイチさんが演じるのは、桂場等一郎(かつらば とういちろう)という男性です。
かなりの切れ者な裁判官といった感じの人物です。
桂場等一郎 ✎ #松山ケンイチ
司法の独立を重んじる気鋭の裁判官。堅物で腹の内を決して見せないため、周囲の人々も彼をつかみきれない。寅子(伊藤沙莉)に対して、女性が法律を学ぶことに疑問を呈する。手ごわい人だが、実は甘党。#朝ドラ #トラつば#4月1日スタート pic.twitter.com/Ow2U7wlQFf
— 朝ドラ「虎に翼」公式(4/1放送開始) (@asadora_nhk) March 17, 2024
そんな朝ドラ「虎に翼」の桂場等一郎(松山ケンイチさん)のモデルとなったと思われる人物は、石田和外(いしだかずと)さんという男性です。
石田和外さんは、1903年(明治36年)の生まれ。
1947(昭和22)年に司法省人事課長に任官。
1963(昭和38)年に最高裁判所判事、1969(昭和44)年には最高裁判所長官に任命されています。
かなりの優秀な人物であることが分かります。
石田和外さんが、「虎に翼」のヒロイン・猪爪寅子のモデルとなった三淵嘉子さんと、どういうつながりがあるのでしょう?
三淵嘉子さんと、石田和外さんのつながりが始まったのは1947(昭和22)年です。
三淵嘉子さんが、司法省人事課に裁判官採用願いを提出した時です。
この採用願いを受け取ったのが、当時司法省で人事課長をしていた石田和外さんだったと言われています。
「虎に翼」では、松山ケンイチさん演じる桂場等一郎が教鞭をとる大学の夜間部で勉強する佐田優三の元へ、寅子がお弁当を届けに行きます。
その授業中、偶然「女は無能力者である」との言葉を聞いた寅子が「はああ???」と反応したことから、桂場等一郎と関りが出来るきっかけとなったシーンがあります。
そんな桂場等一郎は、肩書きとして東京地方裁判所の裁判官が与えられているのですが、「のちに最高裁長官をつとめ猪爪寅子の人生のさまざまな場面で関わってくる」とも紹介されています。
ということから、桂場等一郎のモデルは「①:戦後発足した最高裁判所で長官をつとめた人物」、「②三淵嘉子さんよりも少し年上(三淵嘉子さんは1914年生まれ、石田和外さんは1903年生まれ)」、「③:三淵嘉子さんの人生に関わりがある」ということで、石田和外さんがモデル、とされていることが分かりました。
朝ドラ「虎に翼」の桂場等一郎(松山ケンイチ)のモデル・石田和外さんの生い立ちや経歴について
松山ケンイチさん演じる、桂場等一郎のモデルとなった石田和外(いしだかずと)さんの、生い立ちや経歴をご紹介します。
石田和外(いしだかずと)さんは、第5代の最高裁判所の長官としての経歴をお持ちの方でした。
福井県福井市生まれで、父は福井県庁職員でした。
祖父の石田磊は福井商工会議所初代会頭、第九十二国立銀行頭取、福井市議会議長でした。
石田和外さんが福井中学校在学中、父が46歳で他界。
一家で上京することになり、錦城中学校、旧制第一高等学校、東京帝国大学法学部を卒業します。
卒業後は司法省に入省。
最高裁判所長官を務め、退官後の1978年、元号法制化実現国民会議(のちの日本を守る国民会議。日本会議の前身の一つ)を結成、議長となっています。
1979年に、亡くなられました。
日本の最高裁判所は戦後以来、20人の最高裁判所長官を輩出しています。
経歴がスゴイですね。
「虎に翼」では【第4週】から「共亜事件」が描かれます。「共亜事件」のモチーフは「帝人事件」です。
ドラマ内で「共亜事件」の裁判官は松山ケンイチさん演じる「桂場等一郎」が担当します。実際の「共亜事件」では「石田和外」さんが裁判官を担当しました。
「帝人事件」は、戦前の日本の司法史における重要な事件の一つで、政治的な圧力に屈しない司法の姿勢を示した事例です。
【虎に翼】桂場等一郎を演じるのは、松山ケンイチさん
ここからはあらためて「虎に翼」で、桂場等一郎を演じる、松山ケンイチさんの経歴を見ていきます。
- 名前: (まつやま けんいち)
- 本名:松山研一
- 生年月日: 1985年3月5日(2024年現在、39歳)
- 出身地:青森県・むつ市
- 身長 180cm
- 血液型 B型
- 著名な家族:小雪(妻)
- 所属事務所:ホリプロ
松山ケンイチさんは、2001年、ホリプロ男性オーディションでグランプリを受賞。
2002年ドラマ「ごくせん 第1シリーズ」で俳優デビューとなります。
主な出演ドラマに「セクシーボイスアンドロボ」「ゼニゲバ」、映画「デスノート」「聖の青春」など。
2023年のNHK大河ドラマは「どうする家康」では、徳川家康(松本潤)の側近「本多正信」を好演していました。
意外ですが、松山ケンイチさんにとって「虎に翼」は、初の朝ドラ出演です。
松山ケンイチさんのインタビュー記事によると、「15年前から朝ドラに出演する事を目標に俳優活動を続けてきた」と語っています。
また、妻で女優の「小雪」さんは、「虎に翼」の前作「ブギウギ」で、女社長・村山トミを演じていて夫婦で2作連続出演になります。
部下に厳しく指示を出す、村山興業の社長・村山トミ。
衰えゆく息子を懸命に支えるトミさん。
スズちゃんの背中を押してくれたトミさん…
ひとりの女性の生きざまを見事に演じてくださった #小雪 さん。最後は“息子”水上恒司さんと固い握手を交わされていました💐#ブギウギ #ブギウギクランクアップ pic.twitter.com/F57wR9KSdo— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) March 28, 2024
【虎に翼】桂場等一郎(松山ケンイチ)のモデル・終わりに
朝ドラ「虎に翼」の桂場等一郎(松山ケンイチ)のモデルとなったと思われる人物は、石田和外(いしだかずと)という男性です。
一方で、石田和外(いしだかずと)さんは、剣道家としての一面もお持ちである方だったことが分かりました。
1974年3月には、初代となる、木村篤太郎さんが全日本剣道連盟の会長を退任したことにより、石田和外(いしだかずと)さんが同連盟の2代目会長に就任しています。
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