この記事は、NHK大河ドラマ「光る君へ」で俳優の森田甘路(もりたかんろ)演じる、源国盛(みなもとのくにもり)について、どんな人なのか?まとめてます。
源国盛(みなもとのくにもり)は、第20話で、藤原公任が選んだ三十六歌仙の一人である源信明の息子として登場します。
ドラマで源国盛は、まひろや藤原道長とはどのような関係性があるのでしょうか?
【光る君へ】源国盛(みなもとのくにもり)とはどんな人?為時パパの出世で犠牲になった人物
「光る君へ」で描かれる源国盛(みなもとのくにもり)は、以下の3つのことが分かっています。
- 父・源信明が天禄元年(970年)に亡くなっている。
- 藤原道長の乳母の子と言われている。
- 源国盛自身は、除目が行われた長徳2年(996年)以降に亡くなっている。
源国盛(みなもとのくにもり)は、①の父の亡くなった年から考えると、960年代には生まれていたことが分かります。
源国盛が歴史の表舞台に登場するのは永延元年(987年)の正月に常陸介に任官された時です。
それ以前も時期は不明ですが、但馬守の役職に就いていました。
永祚元年(989年)には讃岐守に任ぜられ、源国盛は受領ないしはそれに準ずる重職を歴任し、無事に勤めます。
ここまで源国盛は、自身の父が従四位下の位であること、
兄弟の通理が正四位下を賜ってて、道長の乳母子と言う後ろ盾(これは断定ではないですが)など、源国盛は順調に何事もなくお勤めをこなして平穏無事に生きてこれたのです。
ところが、これ以降突然とも言うべき最大の悲劇が怒ります。
長徳2年の正月に行われた除目です。
源国盛は越前守の地位を失い、失意のうちに死す
この年、源国盛は従四位上・越前守を拝命し、本来ならば彼はこの豊かな大国へと赴任するはずでした。
ところがここで、最下等の下国である淡路守にしかなれなかった藤原為時が、一条天皇に自らの辛い境遇を漢詩に託して訴えたことがキッカケで、状況が一変します。
“苦学寒夜、紅涙霑襟、除目後朝、蒼天在眼”
大河ドラマでは、まひろの父・為時パパが、この漢詩を送りました。
この有名な漢詩を見た一条帝はとても感動すると同時に深く悲しみ、その様子は床に入って泣き、食事すら喉を通さないほどだったと言われています。
更に、藤原道長も一条天皇に同調し、源国盛に越前守を辞退させ、為時パパを任命します。
源国盛とその家族の悲嘆は極めて大きく、源国盛自身は、病に倒れます。
令和の今だったら「そんなものか・・」と妥協できるのかもしれませんが、
平安時代の上級貴族にとってみれば、下級貴族が突然自分よりも良い位置に上がってきて、
自分の出世コースを取り上げられたらたまったもんじゃないのでしょう。
源国盛は秋に行われた除目でようやく大国の播磨守を拝命することになりました。
しかし、国盛の病状は回復せず、赴任することなく失意のうちに亡くなります。
不遇をかこつ藤原為時が漢詩の才能で大逆転した事(唐人への対応で漢文に長けた為時に変更されたとする説もあり)で知られるこの逸話が、20話で描かれます。
源国盛からすれば道長の横やりで役職を為時パパに奪われ、一条天皇までもがその人事を積極的に推し進めたともあれば、もはや万事休すと言うべき状態。
今回のエピソードは、紫式部の父・為時が朝廷の人々の心を動かした感動的なエピソードとして知られてますが、その分、犠牲になった方がいたということです。
【光る君へ】源国盛が再登場の可能性は?
源国盛が再登場の可能性はあるのでしょうか?
おそらく20話だけの登場になるでしょう。
5/19 NHKよる8時〜放送の「光る君へ」第20話に源国盛役で出演いたします。
人生初の大河出演、ドキドキでした。
ワンポイントの出演なのでお見逃しなく。【「光る君へ」人物紹介】源 国盛 ◆ 森田 甘路 – 大河ドラマ「光る君へ」 – NHK https://t.co/SNx7uVN0if
— 森田 甘路。’24 (@Morikan_0612) May 12, 2024
【光る君へ】源国盛について・おわりに、、、
今回はドラマ「光る君へ」に登場する渡辺大知さん演じる源国盛の人物像やエピソードについてお伝えしました。
まひろの父・為時パパは10年もの長い間、良き官職に付けず不遇の年月を過ごしたところ、ようやく光が見えてきた。
ところが、為時パパの出世が必ずしも全ての人に好影響をもたらしたという訳ではない。
こういった、平安時代の知られざる闇についても切り込んでいくところが、今回の大河ドラマの面白さの一つでもあるのかな?と思います。
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